回転する非球対称白色矮星の進化・爆発モデルに基くIa型超新星の多様性の研究
Project/Area Number |
03J11585
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
天文学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上西 達大 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 白色矮星 / Ia型超新星 / 近接連星系 |
Research Abstract |
本研究は宇宙論パラメータの決定など非常に興味深い研究に応用されているIa型超新星の多様性の起源を母天体とされている白色矮星の回転という観点から探ることを目標としている。 近接連星系における白色矮星の降着円盤からの質量降着を基礎としたSingle-Degenerateシナリオに基づいて私は研究を進めている。問題としているのは安定して質量を増大することができる質量降着率の範囲に白色矮星本体の回転がいかなる影響を与えるのかという点と、降着円盤からもたらされた角運動量の輸送を回転則を仮定することなく解き、回転非球対称白色矮星の構造進化をいかにして追うのかという点である。 本年度は前者の観点から一次元球対称のStellar Evolutionコードを元にしたSteady-Burningモデルに回転の効果を取り入れる計算を行い、線形な摂動を加えた安定性解析を行った。また、後者の観点からの研究としては二次元軸対称の白色矮星モデルの角運動量輸送を解くコードの開発を行っている。その前段階として一次元球対称近似に基づく角速度分布を二次元のモデルに写像した計算を行い、有意にIa型超新星として爆発すると考えられる中心密度2.0×10^9g/cm^3における質量が〜1.55太陽質量と有意に増大するという結果を得ている。これは最近観測された明るいが某膨張速度が小さい(即ち束縛エネルギーが大きい)Ia型超新星を説明するのに好都合な結果である。 本研究は未だ論文発表には至っていないが、今までに試みられていない計算であり新たな知見を得られるものと確信している。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)