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神経細胞と免疫細胞の相互作用におけるテレンセファリンの機能解析

Research Project

Project/Area Number03J11800
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section国内
Research Field 神経解剖学・神経病理学
Research InstitutionThe University of Tokyo
Research Fellow 長谷川 さなえ  東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
Project Period (FY) 2003 – 2005
Project Status Completed(Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥2,800,000 (Direct Cost : ¥2,800,000)
Fiscal Year 2005 : ¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
Fiscal Year 2004 : ¥900,000 (Direct Cost : ¥900,000)
Fiscal Year 2003 : ¥1,000,000 (Direct Cost : ¥1,000,000)
Keywords海馬ニューロン / ミクログリア / テレンセファリン / direct contact / 神経細胞の形態変化 / マイクログリア / 神経回路再構築 / 細胞接着 / 樹状突起の形態変化 / グルタミン酸
Research Abstract

本研究は、海馬ニューロンの樹状突起とミクログリアの接着に着目し、海馬損傷後に海馬ニューロンの樹状突起とミクログリアの接触が増加するか、その接触にテレンセファリン(TLCN)が関与するかという問題について、野生型(WT)マウスとTLCN欠損(KO)マウスを用いて検討した。
微量のカイニン酸(KA)を海馬に局所投与し、海馬ニューロンの損傷とミクログリアの活性化を促した。海馬ニューロンの樹状突起とミクログリアの接触に関しては共焦点顕微鏡を用いて免疫組織化学的に解析した。コントロールとして、何も投与しないマウスを使用した。
WT、KOマウスにおいて、CA1ニューロンの損傷と放線状層のミクログリアの明らかな形態変化はKA投与1日後から起こり、3-5日後には放線状層の活性化ミクログリアがコントロールより有意に増加した。WT、KOマウス間でミクログリアの密度に有意な差は見られなかった。
WT、KOマウスにおいて、コントロールマウスにおける休止状態のミクログリアは、細く長い突起を持ち、その一部において樹状突起と小さな接触(<2.5μm)を持った。KA投与3日後のマウスにおける活性化ミクログリアは、多数の太く短い突起を樹状突起と接触させた。一部の活性化ミクログリアは、樹状突起と長い接触(>2.6μm)をつくった。接触の長さにより接触数に荷重をかけ、樹状突起とミクログリアの荷重接触密度を調べた結果、KA投与3日後には、コントロールより有意に荷重接触密度が増加した。WT、KOマウス間で、荷重接触密度の値に有意な差は見られなかった。
以上の結果により、海馬損傷後に樹状突起とミクログリアの接触が増加すること、その接触はTLCN非依存的に起こることが示された。接触の増加は相互作用の増加を意味すると考えられる。細胞間接着を伴う相互作用がニューロンにどう作用するのか、また、TLCNを介してニューロン側に入力されるシグナルの可能性とその機能について、今後の研究の焦点となる。

Report

(3results)
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report

Research Products

(1results)

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All Publications

  • [Publications] 長谷川 さなえ, 山口 正洋, 長尾 伯, 吉原 良浩, 森 憲作: "Activated natural killer cells adhere to cultured hippocampal neurons and affect the dendritic morphology"Journal of Neuroimmunology.

    • Related Report
      2003 Annual Research Report

URL :

Published : 2003-04-01   Modified : 2016-04-21  

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