Project/Area Number |
03J11821
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
林学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高橋 一男 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 木材腐朽菌 / 胞子散布 / 倒木 / 昆虫 |
Research Abstract |
木材腐朽菌の、倒木上の発生に、昆虫がどの程度寄与しているのかを調べるため、ミズナラ、イタヤカエデの2樹種、3直径階からなる60本の昆虫排除処理を施した倒木と同数の対照木において、発生する木材腐朽菌の種を比較した。実験は、北大付属苫小牧研究林で行い、平坦な林床に10m間隔で、それぞれの倒木を設置した。6月から9月まで、木材腐朽菌調査を月二回、訪木材昆虫調査を月に一回行った。その結果、一部未同定種を含む、約29種の木材腐朽菌の発生が確認された。これら29種の木材腐朽菌の材ごとの発生種数について、材の樹種、処理、大きさの3つをファクターとする、3元分散分析を行った結果、全ての主要因と、樹種×大きさ、そして3次の交互作用項の効果が有意となり、材上の木材腐朽菌種数に、昆虫が寄与している可能性が示唆され、その効果が樹種、材の大きさで異なることが分かった。また、10以上の材からの発生の見られた木材腐朽菌種6種を用いて、それぞれの種の、材上での在不在を目的変量、材の樹種、処理、大きさの3変数を説明変量とする多重ロジスティック回帰を行った結果、ある木材腐朽菌種において、処理の効果が有意に正の効果を持っていることが分かった。以上のことより、木材腐朽菌の発生において、昆虫が寄与していることが示唆され、どのような種において昆虫が重要かを特定することが出来た。今後は調査により採集された未同定の木材腐朽菌種の同定を行うことで、より正確な結果を求めるとともに、各設置木材から採集された昆虫の同定を進めることで、具体的に,どの昆虫が,どの菌種と関係を持っているのかを明らかにする必要がある.
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)