Webリソースを利用したドイツ語の言語運用的規則体系の構築と応用
Project/Area Number |
03J50271
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
独語・独文学
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
阿部 一哉 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | コーパス言語学 / ドイツ語学 / 自然言語処理 / 言語学 / 電子辞書 / ドイツ語文法 / 言語運用 / 言語教育学 / 言語情報学 / ドイツ語動詞接頭辞 / e-learning / Web Based Training |
Research Abstract |
接頭辞er-を持つ動詞(er-動詞)の辞書データを再利用可能なスクリプトを利用しXML形式に加工した。 次に派生語と派生もとの語(基底語)の間の意味的関連性,すなわち「有縁性」の認められないer-動詞は考察の対象から外した。しかしこの過程で「有縁性」は非常に幅を持った概念であることが明らかになった。結果,対象の絞込みは「明らかに有縁性が認められないものを研究対象からはずす」段階に留まった。 絞り込みを行った動詞から,言語運用データの収集を行った。er-動詞文の収集にはマンハイムのドイツ語研究所が一般公開しているコーパスを利用した。データの加工には,シュトゥットゥガルト大学が開発し公開しているTree Taggerというツールを利用した。 形態素情報が付与された言語運用データをもとに,事例に現われる「動詞」「主語」「目的語」などの要素を取り出そうとした。しかし単語の品詞情報だけでは,文の構造的な情報の問い合わせが不可能だと明らかになった。そこで,ドイツの数機関が取り組むTiger Projectで開発されたコーパスを利用することにした。これで事例に現われる「動詞」「主語」「目的語」などの要素を取り出すことができた。 当研究では1)接頭辞動詞と基底語の間の有縁性は程度差があり,2)そこには基底語の個々の意味用法が密接に関係しており,その関係を明らかにするにはやはり3)基底語・接頭辞動詞がどのような文要素と結びつくか着目することが有効であることが明らかになった。 なお,「有縁性の概念についてより深く整理する必要性」,および「単語の形態素情報のみ付与したコーパスを,文構造まで付与したコーパスへ加工する技術の調査・開発」の2点が今後の課題として残された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)