出芽酵母ATM関連因子Tel1によるDNA損傷認識機構の解明
Project/Area Number |
03J50421
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
分子生物学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中田 大介 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員DC1
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | チェックポイント / 細胞周期 / Mec1 / Tel1 |
Research Abstract |
Tel1と結合する因子をTwo-hybrid法を用いて探索した結果、Xrs2が得られた。昨年、Xrs2がTel1のDNA損傷部位への結合を制御することを発表した。xrs2破壊株と比べてtel1破壊株はDNA損傷応答異常の表現型が弱いため、Xrs2はTel1以外の因子をも制御している可能性が考えられた。その候補としてMec1が挙げられる。Mec1はTel1と重複してDNA損傷応答を制御している因子である。Mec1とXrs2の関係を明らかにするため、以下の実験を行った。Rad53はDNA損傷に応答してMec1、Tel1依存的にリン酸化され、活性化することが知られている。まず、DNA損傷依存的なRad53のリン酸化を、mec1、tel1、xrs2各破壊株において解析した。その結果、Rad53のリン酸化はmec1破壊株では大きく減少し、tel1破壊株では正常に見られ、xrs2破壊株では部分的に減少することが分かった。このことからXrs2はMec1経路を部分的に制御していると示唆された。Exo1はエキソヌクレアーゼ活性を持つタンパクであり、DNA損傷修復においてXrs2と重複して機能している。Exo1がXrs2と重複してMec1経路を制御している可能性をRad53のリン酸化を指標に検討した。その結果、xrs2破壊株で見られたRad53の弱いリン酸化はxrs2 exo1二重破壊株では見られなかった。次にクロマチン免疫沈降法を用いてMec1のDNA損傷部位への結合がXrs2とExo1に制御されているか検討した。その結果、Mec1のDNA損傷部位への結合はxrs2破壊株では部分的に減少し、xrs2 exo1二重破壊株では検出限界以下であった。以上の結果から、Xrs2とExo1はMec1のDNA損傷部位への結合を促進することでDNA損傷応答を制御していると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)