Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
昨年度は,ピアの移動・消失およびネットワークの輻輳といったシステム変動が発生しない理想的な環境における提案手法の基本特性を明らかにした.しかしながら,実際のネットワークにおいてはそうしたシステム変動による影響を考慮する必要があるため,本年度はシステム変動が発生する環境下においても途切れない動画像再生を実現するために,昨年度における提案手法(従来手法)を改良・拡張した. 1.ピアの移動・消失およびネットワークの輻輳を考慮した適切な取得先ピアの選択・切替手法 ピアの移動・消失およびネットワークの輻輳はいずれの場合においても動画像転送に利用可能な帯域および遅延の変化としてみなすことができる.こうしたシステム変動による帯域の低下や遅延の増大は動画像再生中の途切れにつながるため,観測・計測された利用可能な帯域および遅延をもとに動的に適切な取得先ピアを決定,切り替えるための仕組みが必要となる.本研究では,取得先の切替が必要であると判断する基準を明らかにするとともに,切替が必要と判断された場合の適切な切替先の決定手法について提案した. 2.ピアの移動・消失による,動画像データ検索時の発見確率の低下を抑えるための手法 従来手法では,過去の検索履歴をもとに検索対象となるピアを決定していた.このことにより,システム内のピア数が増大しても検索対象となるピア数の増加を抑えることができ,その結果ネットワーク内を流れる検索トラヒック量を低く抑えることが可能となった.しかしながら,ピアの移動・消失が発生すると,過去の検索履歴の信頼度が低下してしまう.この問題に対して,本研究では検索対象となるピアを絞り込むための判断基準の改良を行った.ピアの移動・消失を予測することは難しいため,それらが発生した場合においても出来る限り検索が成功するようにする必要がある.本研究では,所望のデータに対して過去の検索履歴に複数の所有者が存在する場合には検索対象となるピアをそれらに限定し,そうでなければ検索対象を広げるという手法を提案した. 上記の提案手法を計算機によるシミュレーションを通して評価し,動画像再生の連続性の観点から,改良手法が従来手法に比べて有効であることを示した.さらに,ネットワーク内のキャッシュ容量とメディアの種類の関係について,改良手法の適用領域も明らかにした.
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