ペルオキシソーム形成と制御におけるPex1p、Pex6p、Pex26pの機能解析
Project/Area Number |
03J50771
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
細胞生物学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 奈緒美 (松元 奈緒美) 九州大学, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ペルオキシソーム / ペルオキシソーム欠損症 / ペルオキシソーム形成 / AAA ATPase / オルガネラ / 病因遺伝子 / オルガネラ形成 |
Research Abstract |
前年度、ペルオキシソーム欠損症第8群の原因遺伝子としてPEX26を単離し、ペルオキシソーム欠損症の全病因遺伝同定を達成した。さらに、この遺伝子産物Pex26pはAAA ATPase familyに属するPex1p、Pex6pとPex6p依存的に結合し、これらのペルオキシソーム局在に必要な因子であること、Pex26pのN末領域がその機能に重要であることを明らかにできた。これらはすでに論文(Nature Cell Biology、American Journal of Human Genetics)として発表した。今年度はこれらの因子がペルオキシソーム形成において、どのような役割を担っているのかを検証した。 まず、酵母や哺乳動物細胞におけるツーハイブリッド法や免役沈降法により、Pex26pの新たな結合因子としてPex19pとPex14pを同定した。欠失変異体を用いた実験により、Pex19pとの結合はPex26pのべルオキシソーム局在に重要であることを示した。ペルオキシソーム欠損症第8群の患者由来の変異体のいくつかは、Pex14pとの結合に障害があることから、Pex26pがペルオキシソームマトリックスタンパク質の輸送に直接的に関与していることが判明した。また、Pex26p上のPex14pとの結合部位とPex1p、Pex6pとの結合部位は一致しているが、これらの結合が拮抗しないことも明らかにし、これらの因子が協調してペルオキシソームからのPex5pのエクスポートに利いていることが示唆されたので、ATPase活性を持たないPex6p、Pex1p変異体などを用いて、さらに詳細な解析を進めた。 また、Pex26pの機能を構造的な観点からも解析しようと計画し、Pex26pの大量発現系も構築した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)