TRAF結合新規タンパク質TIFAの機能解析と炎症治療への応用
Project/Area Number |
03J50911
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
細胞生物学
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
高綱 大士 慶應義塾大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | NF-κB / RANKL / NFATc1 / 破骨細胞 / NFκB / 阻害剤 |
Research Abstract |
骨代謝は、破骨細胞と骨芽細胞の二つの細胞によって担われており、このバランスが崩れて破骨細胞が過剰に活性化されると骨粗鬆症などの骨代謝病になることが知られている。そこで、破骨細胞の分化や活性化の抑制が治療の標的となっている。破骨細胞分化においては、RANKシグナルが主要な役割を担っており、RANKシグナルは、NF-κBを活性化することが知られている。したがって、NF-κBの活性化を抑えることにより、過剰な破骨細胞の分化、活性化を抑制できると考えられる。そこで、新規NF-κB阻害剤(-)-DHMEQの破骨細胞分化の抑制効果を調べた。(-)-DHMEQは、マクロファージ細胞株RAW264.7および骨髄細胞由来マクロファージにおいてRANKL刺激でのNF-κB活性化を抑制し、さらにRANKL刺激による、破骨細胞分化を増殖を抑制しない濃度で抑制した。分化抑制の機構を解析したところ、(-)-DHMEQは、骨髄細胞由来マクロファージにおいてRANKL刺激によるNFATc1の発現を抑制することが分かった。一方、RANKL刺激によるTRAF6、c-Fosの発現誘導およびカルシウム流入は、抑制しなかった。さらに、(-)-DHMEQは成熟破骨細胞の骨吸収作用を抑制した。したがって、RANKシグナルにおいて、NF-κBがNFATc1の発現を制御していることが明かになった。さらに、NF-κB阻害剤(-)-DHMEQは、in vitroの系において破骨細胞分化ならびに活性化能を抑制した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)