Crohn病およびインフルエンザ脳症の発症に関わる遺伝的要因の相関解析
Project/Area Number |
03J52211
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山崎 慶子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | クローン病 / インフルエンザ脳症 / SNP(一塩基多型) / 遺伝学 / 炎症性腸疾患 / SNP |
Research Abstract |
クローン病(Crohn's Disease ; CD)は主に小腸や大腸に縦走潰瘍や非乾酪性類上皮細胞肉芽腫などの特徴的な病変を呈する炎症性腸疾患である。その発症には遺伝的関与が疑われているが、不明なところが多い。欧米人集団で強い相関が示唆されているCARD15の3種類の変異(1007insC, R702W, G908R)は日本人集団には存在しないことが知られている。近年、新たなCD関連遺伝子としてSLC22A4、SLC22A5、DLG5が報告された。我々は日本人CD患者484名について追試を行ったが報告よりも弱い相関しか認められず、相関の有無を確定するには至らなかった(J Hum Genet. 2004;49(12):664-668にて報告)。今までの研究が主に欧米で行われていることから、日本人CDの発症は欧米人とは異なった遺伝子が関係していると考えられた。 そこで我々はSNP(single nucleotide polymorphism)を用いたwhole-genome相関解析を行った。スクリーニングの結果より、非常に強い相関(p=1.71×10^<-14>)を示すSNPを含む新たなCD関連遺伝子を同定した。この結果を確認するため、西欧白人集団に対し同遺伝子上の強い相関を示した12SNPsを用いて解析を行った。その結果、西欧人集団で多型を確認できたのはこれら12SNPsのうち5SNPsであった。多型を示した5SNPsの解析より、日本人集団、欧米人集団に共通な感受性、非感受性ハプロタイプが同定された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)