カルシウムシグナルによる細胞内輸送および糖代謝の制御
Project/Area Number |
03J52781
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
喜多 綾子 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | カルシウム / カルシニューリン / 細胞内輸送 |
Research Abstract |
細胞内輸送はインスリンの分泌・分解機構において重要な役割を果たしていることが知られている。我々の研究室では、分裂酵母モデル系を用いた研究により、カルシウムシグナルにより活性化される蛋白脱リン酸化酵素、カルシニューリン(CN)が細胞内においても重要であることを示す結果を得ているが、メカニズムについてはほとんど明らかにされていなかった。本研究は分子遺伝学的手法を用いて生育にCN活性を必要とするような変異体の解析と原因遺伝子の同定を行うことにより、カルシウムシグナルと細胞内輸送の関係を明らかにすること、およびモデル生物におけるグルコース濃度感知機構を明らかにすることを目的とした。既にCNの活性が生育に必要である変異体として免疫抑制薬感受性を示す変異体(cis1)を単離し、その変異遺伝子としてAP-1複合体のサブユニットの1つであるμ-adaptin Apm1を同定しており、本年度は以下の結果を得た。Apm1破壊株における電子顕微鏡の解析、V-SNAREであるSyb1の局在の観察、GFPとApm1の融合蛋白を酵母内で発現させ、生細胞におけるApm1の局在観察などによりApm1は細胞内輸送において、CNと機能的に関連し、ゴルジの機能およびゴルジからPMへの輸送に関与することが示唆された。さらに、細胞内輸送におけるApm1の機能欠損を代替できるような因子を同定する目的で、cis1/apm1変異体の多コピー抑圧遺伝子rho3^+を同定した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)