農的環境ストックの評価と活用を通じた地域計画の方法に関する研究
Project/Area Number |
03J52801
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内平 隆之 神戸大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 農 / 都市 / 環境ストック / エコステーション / 農的環境ストック / 市民活動 / 地域計画 |
Research Abstract |
本年度、ドイツにて環境再生事例を調査収集し、事例研究を行った。 ドイツにおいて際だって特徴的なことは、都市の持続性を高めるために環境と社会の関係を再調整することを目的としたエコステーションと呼ばれる市民事業体がつくられている点である。立地形態から、エコステーションは4つのタイプに大別できる。(1)公園の核施設として運営されているもの、(2)再開発建築物の共用空間に位置するもの、(3)既存インフラの結束点に位置するもの、(4)農地を核施設として位置づけたものの4タイプである。 農地型エコステーションの特長として、都市施設との複合がはかられている点があげられる。際立った事例として、(1)地産地消を推進する農場店舗・農作物加工施設・有機堆肥製造施設など生産工場や市場を複合した事例、(2)障害者を就業支援する福祉施設と複合した事例、(3)農作物バイオマス等のクリーンな生物資源を使ったエネルギー供給施設を複合した事例、(4)セルフヘルプセンターやフリースクール、カルチャーセンターなど、都市生活者支援施設と複合した事例、(5)エコエネルギーの実験や有機的な農地実験などのデモンストレーションを行う環境教育施設を複合した事例がある。 都市施設と複合した事業体をつくる利点として、複合施設との関係から生じる相乗効果があることがあげられる。具体的には、(1)他分野に関心がある都市住民の参画により環境コミュニケーションがはかられ、より多面的な視点から都市再生のコンセンサスが形成できること、(2)横断的な環境事業を提案できるため、企業の寄付や行政の仕事委託をうけることが可能になり、財源を多元化でき運営基盤が安定すること、(3)運営基盤の安定により、農地や農家民家など資産管理を行う技術者の雇用が可能になることがあげられる。 以上の知見をもとに、農的環境ストックの活用の可能性をまとめた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)