Project/Area Number |
03J61553
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
血液内科学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
安永 純一朗 京都大学, ウイルス研究所, 助手
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Project Period (FY) |
2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ATL / leukemogenesis / DNA methylation / MCA / RDA / KLF4 / EGR3 |
Research Abstract |
成人T細胞白血病(adult T-cell leukemia : ATL)はhuman T-cell leukemia virus type I (HTLV-I)の感染により発症するヘルパーT細胞の悪性腫瘍であり、極めて予後不良の疾患である。その発症機序において宿主ゲノムの変化が多段階に蓄積することが必須であると考えられている。しかしながら、現時点ではATL細胞におけるgeneticな異常は十分には解明されていない。一方、様々な癌細胞においてDNAメチル化などのepigeneticな異常が、その発癌に影響を及ぼすことが知られている。我々はこのDNAメチル化に着目し、まずATL細胞に特異的に異常メチル化を来しているDNA領域のスクリーニングをMethylated CpG island amplification (MCA)/representative difference analysis (RDA)法を用いて試み、53領域のDNA断片を単離した。単離した断片ではHTLV-1キャリア→慢性型ATL→急性型ATLと病態が進むにつれてメチル化の程度が強くなる傾向があることが判明した。また単離した断片の近傍に位置する遺伝子で、DNAメチル化により発現抑制を受けているものを7種類同定した(KLF4、EGR3、Versican、PTGDR、ADRB2、KRML、ADAMTS2)。これらの中で、KLF4およびEGR3をATL細胞株に強制発現させるとapoptosisを誘導することが判明した。EGR3の強制発現はFas ligand (FasL)の発現を誘導し、結果としてFas-FasLシグナルを介してapoptosisを誘導すると考えられた。これらの分子はATLにおける癌抑制遺伝子の候補と考えられ、現在さらに解析を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)