小児気管支喘息感受性遺伝子の同定および気管支喘息発症の機序の解明
Project/Area Number |
03J61574
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
小児科学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
右田 王介 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | LTA遺伝子 / 気管支喘息 / 6番染色体 / ADRB2遺伝子 / TDT(連鎖伝達不平衡テスト) / 家系解析 / TNF遺伝子 / SNP(一塩基置換多型) / 小児気管支喘息 / 疾患感受性遺伝子 |
Research Abstract |
5番染色体に位置するADRB2遺伝子のアミノ酸置換を伴う遺伝子変異と気管支喘息発症について、日本人家系を用いて解析した。日本人において、気管支喘息発症との連鎖が認められなかったが、これらのADRB2遺伝子多型について我々の解析と過去の報告のデータについてメタ・アナリシスを行い報告した。(International Archives of Allergy and Immunology 134(2):150-157,2004) 2003年度よりひきつづき6番染色体における気管支喘息感受性遺伝子の探索を行っている。全ゲノムを対象とした連鎖解析による候補領域に存在する遺伝子について、それらの遺伝子多型を用いて家系解析、関連解析を行い、気管支喘息に対する疾患感受性を検討した。特にMHCクラス3領域にあるTNF遺伝子とその周辺の遺伝子を候補遺伝子として詳細な検討を加えた結果、LTA遺伝子(TNF β遺伝子)のプロモーター領域にある一塩基置換多型(-753G/A)が気管支喘息発症とに連鎖することが示唆された。LTA-753G/A遺伝子多型のもつ機能を解析するため、転写活性を検討した。pGL3プラスミドとK562細胞を用いて転写活性を測定したところ、本多型がLTA遺伝子の転写に影響することが示唆された。この結果をまとめ現在投稿中である。また、13番染色体に位置するCysLT2遺伝子のプロモーター多型(-1220A>C)が、気管支喘息の感受性と関連が確認された。CysLT2-1220A>C多型について上記と同様の転写活性測定を用い、遺伝子型によって転写活性が異なることを報告した。(Pharmacogenetics,14(10):683-690,2004)
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)