Project/Area Number |
03J61584
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
神経科学一般
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
深見 伸一 慶應義塾大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 神経幹細胞 / Musashi1 / シス解析 / 分化 / 増殖 / ゲノムデータベース |
Research Abstract |
脳神経系は、神経幹細胞と呼ばれる多分化能と自己複製能を保持する細胞が、様々な因子により多段階の制御を受け、特定の個性をもつ細胞へと分化していくことにより完成される。この制御機構を解明することは、脳神経系の発生・分化機構の理解につながるだけでなく、それらの変性・損傷に起因する神経疾患の病因・病態の理解や、診断・治療法への一助となるという点で医学的にも重要な研究と考えられる。現在のところ、神経幹細胞の増殖、分化機構の制御にはいくつかのシグナル伝達系の関与することが示唆されているが、その詳細な分子メカニズムは未解明である。また、未だ明らかになっていない新規の制御因子も多数存在すると考えられる。 本研究では今年度、神経幹細胞を含む未分化神経系細胞において機能している遺伝子であるMusashi1の発現制御領域の同定を試みた。前年度に確立したエンハンサー活性を検出する系を用いて、神経幹細胞を含む細胞集団であるneurosphereの一部の細胞に活性が認められるシス配列を同定した。また、このシス配列はMusashi1を発現する培養細胞であるPl9細胞においても活性が確認され、Musashi1を発現しない細胞では活性が認められなかった。さらに、ニワトリ胚を用いてin vivoでの活性の検出を様々な発生時期において試みたところ、一次造血に寄与する血島において転写活性を有するシス領域を同定した。しかしながら、neurosphere及びP19細胞で活性を有した配列はニワトリ胚では強い活性を検出することができなかった。以上のことから、進化的に保存された神経特異的なシス配列は他の部位に存在する可能性が考えられた。
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