寄生虫感染時における多クローン性B細胞活性化機構の解析
Project/Area Number |
04670297
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
中西 憲司 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60172350)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Keywords | IL-4 / IL-2Rβ鎖 / マウスB細胞 / IL-2 / IgE産生 / 蠕虫感染 / ポリクロナールB細胞活性化 / Th_1 / Th_2 |
Research Abstract |
静止期マウスB細胞のなかにはすでにわずかではあるが高新和性、中間親和性、あるいは低親和性のIL-2Lセプターを発現しているものがある。静止期B細胞をIL-4単独、あるいはIL-2単独ζ3〜6時間刺激すると、IL2Rβ鎖mRNAの発現はそれぞれ約8倍、16倍に増強されるが、α領のmRNA発現には変化はみられない。そして、このIL-2Rβ鎖の発現が増強したB細胞は、IL-2に対する応容性を獲得しており、IL-2濃度依存性に増殖反応を示す。次に申請者は、生体内で産生されたIL-4がinvivoでもB細胞に作用してIL-2Rβ鎖発現を増強するか否かを検討した。その目的のため、IL-4の産出誘導の認められる蠕虫感染マウスの〓を用いた。その結果、Ia抗原発現増強に一致して感染8日目にIL-2Rβ鎖発現が約3倍に増強すること、またB細胞のIL-2に対する増殖反応と検討したところB鎖の発現強度に一致したIL-2濃度依存性増殖反応と示した。そして更に、蠕虫感染後1日目にマウス一匹あたり約20mgの抗IL-4抗体を静注したところ、8日目のIa抗原およびIL-2Rβ鎖の発現増強は、それぞれ約90%と60%に抑制された。以上から、蠕虫感染マウスプは産生されたIL-4がB細胞を刺激してIL-2Rβを発現増強する結果、ポリクロナールB細胞の活性化がおこるものと推測される。次に外来性にIL-2を授与した時の〓〓における〓〓、IgG_1産生を測定した。感染後1〜4日以内にIL-2をマウス1匹あたり5pg授与を連日施行した所、これらの〓何産生は芳朋に抑制された。このことから、寄生虫感染時には、IL-4、IL-5を産生するTh_2細胞の異常活性化と平行して、1FVrやIL-2を産生するTh_1細胞の不活性が起こっている為、FgE産生かえ進することが推測された。そしてIL-4によるポリクロナール活性化と考えられるIL-2Rβ鎖の発現増強は、IL-2のなた抑制シグナルを伝達するものである一方、〓〓や〓〓以外の〓〓〓の〓〓産生を〓等する上で重安であることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)