Project/Area Number |
04680308
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
荒木 光 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (60115970)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Keywords | そろばん / 老人そろばん / シニアそろばん / 老人問題 / 老人と健康 / ボケ防止 / 生涯学習 |
Research Abstract |
平成4年度より、ある軽費老人ホームにお願いして、ホーム利用者にそろばんを習いたい人を募集し、指導を始め、現在5ヶ月目に入っている。希望者は12名いた。男4名(平均年令80.0才)女性8名(平均年令74.6才)である。(平均年令は指導開始時のもの) 指導は、添入排開、右排左進・左退右添、上添下排・下添上排、下添上排左進・左退上添下排の順序で行なった。実験協力者の現在児童用に使っているものをベースにし、基本的な教材を作って使用した。 現在、全員添入排開は終了、進度の早い人で下添上排左進・左退上添下排の問題に入り始めている。遅い人は右排左進・左退右添の問題をまもなく終えるところである。進度差によるグループはおよそ2つになりそうである。どちらにせよ、およそ同様の問題をしている小学校3年生の平均的進度に比べると遅いといえる。 現在のところ指導上で気づいた問題点は次のようなものである。 1.児童のつまずくようなところは、すべて同様につまずく。 2.親指をあまり使おうとしない。 3.定位点をし位にしない。 4.スピードがなかなかつかない 5.補数を覚えようとしない。 6.5つ目の一珠を使うため、間違うこともある。 7.減算に対する苦手意識が極端である。 まだ指導をやり始めたばかりなので、指導法の確立や健康への影響までは、はっきりしていない。今後の指導の継続により問題点の発見とその対策等を、老人問題の一解決策の実現にむけられるように、考えてゆきたい。
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