Project/Area Number |
04F04005
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
History of thought
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒住 真 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YAN Lijing 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
厳 麗京 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 近代日本思想史 / 国家神道 / 神社 / 近代宗教 / 近代教育 / 社会化 / 民衆 |
Research Abstract |
近代日本における神道形成をめぐって 平成17年度の研究は、平成16年度の研究に引きつづき、<1>「戦時」という時代的展開を軸に、神道・神社にかかわる政策・法令および政治的行動に反映した国家権力の駆使され方を調査すること、および<2>(もっとも研究の比重を置くところではなるが)神道の社会化としてとらえる部分の、国家権力に動かされる、国家権力の貫徹者でもある「個々人」における神道的な姿・行動さらに国家との交渉・結合され方などを調査すること、という二つに重点を置くものである。 具体的に、<1>について、 まず全面戦争の勃発にまたがって開かれた「神社制度調査会」(昭和5年〜9年)に対する調査から入り、戦争期をわたって実施されていた、文部省「思想局」の拡充および教学局の設置(昭和12年)、「宗教団体法」の公布、「神祇院官制」の公布(昭和15年)、さらに「文部省官制改正」(昭和18年)などを、発生から遂行までの各過程を、関連性のあるものとしてとらえて整理した。 さらに、その作業をベースに、それらの歴史背景と歴史意義を、さぐってみた。 <2>について、 神道界の刊行物である『全国神職会会報』および『神社協会雑誌』という二誌を取り扱って、戦時という時代背景のもとで、思想史としての神道の変容を、神道界内部における言説という面から調べた。 さらにそれを大きな手がかりとして、神道の変容に影響を与えた、と同時に神道の変容から影響を受けた当時の社会における諸思想の様相を調べ、思想史としての神道社会化の全体像を見出す。ただ、それについての研究は、まだ途中である。今後の課題として、さらに進めていきたいと思う。
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