地球環境建築としてのアトリウムの総合環境評価システムの構築
Project/Area Number |
04F04102
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Host Researcher |
安田 幸一 (2005) 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授
仙田 満 (2004) 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
李 知映 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | アトリウム / 開口部 / 計画条件 / 心理評価 / 開放感 / 環境負荷 / パッシブエネルギー / 予測式 |
Research Abstract |
本研究は、アトリウム空間の採光など自然エネルギーを最大限に活用、環境負荷を最小限に留めると同時に、外部空間への開放性を確保して本来の設置・利用目的を有効にするアメニティ空間として心理評価の高い空間を提供するために、効果的環境調整法としての開口部計画条件を提案することを目的とする。まず、アトリウムにおける開口部設計条件による心理評価の構造を把握し、その計画的要因を整理するため、アトリウム空間の滞留利用者を対象に心理評価を行った。アトリウム空間の総合評価に影響を及ぼす要因は数多く存在し、開口部の計画条件のみでは有効な予測式が得られなかったため、因子分析と回帰分析により開放感評価との評価構造が正の関係にあることを確認し、開放感評価の要因分析を行った。開放感評価は重回帰分析により開口部を通して見える外部の条件として空地があることと、開口部の絶対面積よりは空間の大きさに対する開口部の比率と読み替えられる吹抜面積あたりの壁面面積に滞留者の視線を考慮する修正係数を適用した説明変数により説明可能であることが明らかになった。そこで、環境負荷と心理評価の両指標を同時に考慮したアトリウムの開口部設計条件を考察すると、ガラス面と吹抜空間の絶対規模よりは、空間の大きさに対する開口部の比率が重要であり、ガラス壁面は低層部の居住域を中心に設置し、滞留者の視線を考慮した開口部を通して見える外部の条件として空地があることが望ましい。居住域は天井高が低い吹抜周辺部に配置することで局部空調を行うことがより効果的である。開口部はルバーやロールスクリーン、ガラス屋根にはブラインド、垂れ幕、遮光板などを利用し選択的に日射を取り入れること、吸気口と排気口の位置を適切に設定し選択的換気を行うことはパッシブエネルギーを積極的に活用する上でも有効な環境調整手法である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)