Candida Albicansの粘膜感染に対する生体防御能に関する研究
Project/Area Number |
04F04229
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Teikyo University |
Host Researcher |
安部 茂 帝京大学, 医真菌研究センター, 教授
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Foreign Research Fellow |
胡 偉民 (HU Weimin) 帝京大学, 医真菌研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | マウスモデル / 口腔カンジダ症 / 膣カンジダ症 / 咽頭カンジダ症 / AHCC / 十全大浦湯 / インターフェロンγ / 上皮細胞 / ステロイド吸入剤 / 炎症 / 好中球 / ミエロパーオキシダーゼ |
Research Abstract |
Candida albicansの粘膜感染に対する生体防御能をマウスモデルで解析し、口腔咽頭カンジダ症、膣カンジダ症に対する新たな予防法を開発することを目的とした。 先ずは、喘息治療に広く用いられているステロイド吸入剤による副作用として発症する口腔咽頭カンジダ症のマウスモデルを作り、ステロイドインヘラーが咽頭粘膜上皮細胞の感染防御能にいかなる影響を与えるか検討した。その結果、Candidaの咽頭感染によって局所上皮で、炎症細胞の集積と基底層における上皮細胞の分裂促進が認められるが、ステロイド投与した病変部では、菌糸の増殖促進が起こりながらも上皮の炎症性変化が弱い状態が続くことがわかった。 Candidaの粘膜感染を防御する具体的方法を検討した結果、漢方製剤である十全大補湯と黄連解毒湯、さらには、担子菌菌糸培養物のAHCCが経口投与によって咽頭カンジダ症に対して治療効果を発揮した。黄連解毒湯については、黄連が有効生薬であり、その一部アルカロイドが有効成分であった。十全大補湯を投与した場合、咽頭頭部リンパ節中のリンパ球の数とインターフェロンγの産生能の回復が示唆された。インターフェロンγなどのサイトカインの一部は、上皮細胞からのデエフェンシンなどの産生を促進し感染防御に関与する可能性が考えられる。 本研究を臨床応用する意義を調べるため、本感染症を再発させ化学療法が臨床的に難しいアゾール系抗真菌薬耐性のどC.albicans感染による本症に対するこれら治療法の効果を検討した。その結果、通常の感染同様に治療効果を発揮することを確認した。これは、免疫能が減弱して再発しやすい患者へ本療法を適用することが臨床的に有用であることを示している。 また、膣カンジダ症モデルでの検討も進め、その場合には咽頭カンジダ症とは防御の機構が異なり、別の戦略が必要であることを示す結果を得ている。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)