Semaphorin及びTIMファミリー分子群による免疫制御機構
Project/Area Number |
04F04232
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菊谷 仁 大阪大学, 微生物病研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DURBAKA V.R.Prasad 大阪大学, 微生物病研究所, 外国人特別研究員
PRASAD DURBAKA V.R. 大阪大学, 微生物病研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | セマフォリン / アトピー性皮膚炎 / Sema4A / Th1 / Th2 / Timファミリー分子群 / Th1細胞 / Tim-2 / 樹状細胞 |
Research Abstract |
セマフォリン分子群は従来発生過程での神経ガイダンス因子として同定されてきた分子群であるが、近年免疫応答における役割が明らかになりつつある。本研究では、免疫系で機能するセマフォリン分子及びにセマフォリン受容体関連分子群であるTimファミリー分子群によるTh1/Th2制御機構の機能解析を行った。 Sema4Aの生体内での機能を明らかにする目的でSema4A欠損マウスを作成し、Semaa4AがT細胞プライミンおよびTh1/Th2制御に関与していることを明らかにした(Immunity 22,305-16,2005)。またSema4A欠損マウスをTh2に傾くことで知られるBALB/cマウスに戻し交配すると、Sema4A欠損下で、血清IgEの高値と皮膚への肥満細胞浸潤を伴うアトピー性皮膚炎を発症することを見出した。さらにリコンビナントSema4Aの投与により、ハプテンにより誘発されるアトピー性皮膚炎症状が、Sema4A欠損マウスだけでなく、アトピー性皮膚炎発症マウスとして知られるNC/Ngaマウスにおいても抑制できることを見出した。さらにリコンビナントSema4A投与前後の血清中のサイトカインを測定すると、Th1サイトカインであるIFN-γの血清レベルが投与後微増する一方、Th2サイトカインであるIL_4,IL-13の投与後の血清レベルは投与前の30倍に低下していた。 以上の結果よりSema4AがTh1/Th2制御に重要であること、またリコンビナントSema4Aのアトピー性皮膚炎治療への可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)