EP4アゴニストは機戒的刺激による骨形成の促進に相乗的に作用する。
Project/Area Number |
04F04250
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Host Researcher |
相馬 邦道 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
CHUNG Chooryung Judi 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 歯の移動 / 骨形成 / 機械的刺激 / EP4アゴニスト / EP4 |
Research Abstract |
歯周炎、不正咬合など、歯槽骨の減少の原因は多数報告されているが、その治療にあたる生体内(in vivo)での骨形成、骨再生のメカニズムは明らかになっていない。一方、矯正治療に用いられる機械的刺激は歯の移動とともに骨形成を促進することが知られている。また、局所において骨代謝を調節する主因子であるPGE受容体のEP4は骨芽細胞に多く局在し、長管骨の形成に特異的に作用すると報告された。今回は生体内おいて、EP4のアゴニストと機械的刺激を同時に作用させることにより、歯槽骨が相乗的に形成される可能性と、骨形成の促進に伴い歯の移動速度が増加することを証明することを目的とした。 EP4のアゴニストと機械的刺激による歯槽骨形成の促進作用を生体内で明らかにするために、機械的刺激を用いた歯の移動モデルにおいて局所的EP4アゴニストが投与できるモデルの開発を試みた。以前から使用していたマウスモデルの場合、EP4アゴニストの投与による長管骨の骨形成の効率が悪いこと、また効率を上げるために骨膜への直接投与が必要になるという報告から、ラットを使う実験系に変更した。上顎第一臼歯を近心に移動しながらその口蓋遠心根付近の歯肉に15□g/kg,2times/dayのEP4アゴニストを総計7回投与した。軟X-線、組織学的検討からEP4アゴニスト単独投与群はPBS投与群(コントロール)に比べて、歯の形態、歯槽骨レベル、血管数などに有意な差は認められなかった。EP4のアゴニストと機械的刺激を同時に作用させた群(実験群)と、PBSと機械的刺激を作用させた群(shamコントロール)間には軟X線による歯の移動速度、距離、歯槽骨レベルにおいて統計学的に有意な差が認められなかったものの、実験群の歯の移動距離が増加する傾向は認められた。より詳細なメカニズムを観察するために、歯の移動と投与後の歯と歯槽骨の組織学的検討を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)