潜在的な経年劣化リスクを反映した鉄筋コンクリート構造の竣工後早期品質同定システム
Project/Area Number |
04F04355
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Civil engineering materials/Construction/Construction management
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岸 利治 東京大学, 生産技術研究所, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PHAN Quoc Huuduy 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | コンクリート / 施工 / 品質 / 耐久性 / 非破壊 / 検査 / かぶり |
Research Abstract |
コンクリート構造物が所定の強度、耐久性などの性能を十分に発揮するためには、打設後の空隙形成過程において適切な養生を行うことが重要である。そこで本年度は、水セメント比を高低2段階に設定したコンクリートに種々の養生条件を与え、材齢一定(28日)、水和度一定下において養生条件が強度と物質移動抵抗性に与える影響感度を定量的に確認した。養生条件をパラメータとし、圧縮試験、吸水試験、透気試験を行った結果、養生の相違による圧縮試験結果の影響感度は鈍感であり、吸水試験、透気試験による物質移動抵抗性を示す指標は敏感であることが分かった。よって養生が強度と物質移動抵抗性に及ぼす影響程度には相当な違いがあり、圧縮強度を直ちに耐久性指標と見なすことには注意を要すると考えられる。一般に、コンクリートの品質は強度によって確認されるが、それは養生方法の相違が強度と物質移動抵抗性に及ぼす影響が同程度であることが前提でなければならない。コンクリート強度は養生の要否によって多少の影響は受けるもののその変動は比較的小さいのに対して、コンクリート表面における物質移動抵抗性を代表する透水性・透気性は極端に養生の影響を受けて大きく変動する。このことは、強度が耐久性指標として万全ではないことを示唆しており、構造物の耐久性能を確実に担保するためには、耐久性指標としてのコンクリート品質を別途確認する必要があると考えられる。なお、特別研究員のDr.Quocの特別研究員としての活動は、平成18年9月を以って終了したが、本研究を通して培われた知見については、引き続き実構造物中のコンクリート表面品質評価に関する土木学会の335委員会でのその後の研究展開に活かされている。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)