山腹斜面における雨水土壌侵食の三次元可視化手法に関する研究
Project/Area Number |
04F04360
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
寶 馨 京都大学, 防災研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHEN Dayong 京都大学, 防災研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 3次元地理情報モデリング / ソフトな地物 / 地表面流 / 土壌浸食 / 可視化シミュレーション / 中国・黄土高原 / リモートセンシング画像 / ソフト・ジオオブジェクト / 三次元シミュレーション / GIS流れ要素 / GISソフト・ヴォルテックス / 降雨 / 黄土高原 |
Research Abstract |
中国・内モンゴルにおける黄土高原のWufendigou流域(北緯39度43分37秒〜39度46分28秒、東経111度7分7秒〜111度9分14秒で、流域面積は3.85km^2)を対象として、数理弁証法的論理学モデリング(MDL)の考え方に基づく土壌浸食モデルを構築した。豪雨による土砂流亡の激しい場所を対象としているので、黄土高原全体の土砂流出機構の解明と推定に関する有用な知見を得ることができた。昨年度までにVisual C++とOpen GLというプラットフォーム上で開発した、地表面流と土壌浸食を現実的な形で可視化するシミュレーション技法により、流域における降雨・土砂流出、表面流の発生場所、土壌侵食の発生場所などを動的に表示することができるようになった。GIS流体要素(FE)によって降雨と地表面流出が、GISソフトヴォクセル(SV)によって土壌浸食がそれぞれシミュレーションできる。これに関する3次元シミュレーション手法は、地理情報科学国際ジャーナルに掲載された。また、山腹斜面における土壌浸食の修正型リモートセンシング情報モデル(MRSIWEH)を同流域に適用して、土壌浸食量を計算した。このモデルと従来から用いられているWEPPモデルの計算結果と比較してそれと同等または優れた結果を与えることを示した。これに関しては国際水工学会誌に論文が掲載された。平成18年8月4〜6日に香港で開催された地盤工学における物理モデリングに関する国際会議に出席し、山腹斜面への土壌浸食のモデリングとシミュレーションに関する研究成果の発表を行うとともに、平成18年10月16〜17日にバンコクで行われたユネスコ国際水文学計画のシンポジウムにおいても成果発表を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)