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家ネズミおよび外来種が小笠原諸島の固有在来植物相に与える影響

Research Project

Project/Area Number 04F04471
Research Category

Grant-in-Aid for JSPS Fellows

Allocation TypeSingle-year Grants
Section外国
Research Field 林学・森林工学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

井出 雄二  東京大学, 大学院農学生命科学研究所, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) JAYASEKARA P.W.  東京大学, 大学院農学生命科学研究所, 外国人特別研究員
PALITHA Jayasekara  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 外国人特別研究員
Project Period (FY) 2004 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsクマネズミ / 胃内容物 / 食性 / 小笠原諸島 / 父島 / 南島 / 固有種 / インパクト / 個体数 / えさ資源 / 外来種 / 多様性影響 / ネズミ / ハビタット / 在来植物相
Research Abstract

本年度は、主としてトラップで捕獲したクマネズミの胃内容物の分析と論文執筆を行った。現在までに、「小笠原諸島南島の在来動植物に与えるクマネズミの影響に関する予備的評価」ならびに「小笠原諸島父島におけるクマネズミのハビタットの嗜好性と食性の季節変化」の2報をほぼ書き上げた。
トラップによる捕獲から、南島には多数のクマネズミの生息を確認し、本島がクマネズミに好適なニッチを提供していることが示された。胃内容物からは、植物のみならず動物質の食餌も確認され、雑食性であることが認められたが、基本的には食植性が強かった。島内では、イネ科草本が卓越するため、クマネズミの食生も双子葉植物よりイネ科植物に偏っていた。また、種は不明であるが動物質も比較的多く観察され、胃の中から羽毛が見出されたことから、多くは鳥の雛であろうと考えた。以上から、クマネズミは絶滅に瀕している固有種に直接的なダメージを与えていることを示している。
父島での調査の結果は、ほぼ全島にクマネズミが生息し、好適なニッチであることを示した。食性はハビタットタイプにより大きく異なり、季節によっても異なっていた。例えば、侵略種のギンネム林では単子葉の消費は2%か25%まで変化し、双子葉は40から90%、動物質は3.5から18%まで変化した。このプロットでは、4月には固有種のオガサワラグミを63.5%消費していたが、天然林では7月に62%がシロアリであった。また、10月には多くのプロットでクマネズミは繁殖器官、主として花芽を食料としていた。ネズミの食べた14種の果実を同定したが、うち10種は固有種であった。一方、侵略種のジュズサンゴも食料とし、その未消化の種子が胃に存在したことから、クマネズミが本種の散布者である可能性が指摘できる。さらに、10種の昆虫を胃内容物として同定したが、これらは主要な送粉者であり、ネズミが植物の交配システムを妨げていることを伺わせた。

Report

(3 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report
  • 2004 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] クマネズミの生息状況調査2006

    • Author(s)
      Jayasekara P.W.
    • Journal Title

      平成13年度〜平成17年度小笠原村南島モニタリング調査報告書 (財)日本自然保護協会

      Pages: 25-30

    • Related Report
      2005 Annual Research Report

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Published: 2004-04-01   Modified: 2024-03-26  

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