Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
牛の飼料の消化に対するプロバイオテックスと消化酵素ドリセラーゼ添加の影響を検討した。牛よりルーメン液をカテーテルにより採取し,24時間の試験管内培養実験を行った。ルーメン内容液を緩衝液で3倍に希釈したものを培地とした。これを120mlの血清ビンに60ml入れ,ドリセラーゼを0,10,20,または40mg添加,Saccharomyces cerevisiae 2菌株(YST)を0,10,20,または40mg添加,ドリセラーゼ+YSTを0,10+40,20+40,または40+40mg添加し,基質としては乾草+濃厚飼料(1.5:1)を用い,38℃で嫌気的に培養した。培養終了後に,揮発性脂肪酸(VFA)の分析をガスクラマトグラフィーにより行った。消化率は乾物と中性デタージェント繊維について常法により行った。 培養の結果,ルーメン液のpHはYST添加では変化しなかったが,ドリセラーゼ添加ではやや低下した。いずれの場合にも揮発性脂肪酸の生成量は増加し,VFAの中で酢酸の比率は低下し,プロピオン酸の比率は増加した。その他のVFAの比率の変化は認められなかった。プロトゾア数は増加した。メタン生成はYST添加では低下したが,ドリセラーゼ添加では増加した。 いずれの添加の場合でも,乾物および繊維(NDF)の消化率は10〜20%増加し,添加量が高まるにつれて増加することが明らかとなった。さらに,この両者を併用すると,消化率の増加はさらに高まった。以上より,S.cerevisiae2菌株とドリセラーゼは,微生物の活性を高め,繊維の消化を促進する可能性があることが明らかとなった。
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