インシュリン様増殖因子Iを用いた日本の肉用牛の育種計画の評価
Project/Area Number |
04F04481
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Zootechnical science/Grassland science
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Research Institution | Kyoto University |
Host Researcher |
廣岡 博之 京都大学, 農学研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
KAHI Alexander Kigunzu 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 残渣飼料 / インシュリン様成長因子 / 黒毛和種 / 肉用牛 / 遺伝的改良量 / 選抜基準 / 収益性 / 育種計画 / 育種システム / 褐毛和種 / 交雑 / 利益 / 枝肉形質 / 経済的重み付け値 / 枝肉 / 能力検定 / 後代検定 / 育種目標 |
Research Abstract |
本研究では、育種計画において選抜基準として残渣飼料(RFI)とインシュリン様成長因子(IGF)を利用した場合の黒毛和種の収益性に対するこれらの測定値のインパクトについて検討することを目的とした。 フィールドの生産システムとして子牛生産システムと肥育システムの2つを考え、選抜の第1段階である能力検定においてIGF濃度とRFIの情報を選抜の意思決定のツールとして利用することを検討した。すべての育種計画において、第1段階の能力検定のステージで候補雄牛のRFIとIGFの情報が利用できるものと仮定した。さらに、検定サイズ、脂肪交雑(MS)とIGFの遺伝相関、フィールドにおける繁殖雌牛と肥育牛のRFIを含むか否かの違いが結果に与える影響についても検討した。 分析の結果、能力検定を受けた候補雄牛のIGF濃度とRFIの情報を選抜基準に含めることによって、遺伝的改良量と収益性が向上することが示された。雌牛1頭当たりの利益は、IGF濃度とRFIがともに選抜指数式に含まれている時が最も大きかった。検定サイズが大きくなるに伴って、すべての場合において遺伝的改良量は増加し、能力検定において900頭の候補雄牛を検定する時に遺伝的改良量は最も大きくなり最適であった。雌牛1頭当たりの利益は、IGF濃度とRFIとの間の遺伝相関よりもIGF濃度とMSの間の遺伝相関の大きさに大きく影響された。さらに、フィールドにおける雌牛や肥育牛のRFIに関する情報が利用できる時には、遺伝的改良量と収益性が向上することが示された。これらの結果は、日本の黒毛和種の育種戦略において重要な指針を与えるものと期待される。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)