アルコールによるウイルス性肝炎・肝がんの進展-感受性要因(PPARα遺伝子多型)に関する分子疫学研究
Project/Area Number |
04F04496
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Nagoya University |
Host Researcher |
那須 民江 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
LEE Chul-ho 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 外国人特別研究員
LEE Chulho 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | PPARα遺伝子多型 / 脂肪肝 / アルコール性肝炎 / ウィルス性肝炎 / コレステロール / 飲酒 / 喫煙 / 性差 / PPARα / 遺伝子多型 / ALDH2 / コレステロール代謝 / 民族差 / 健康診断 / 脂質代謝 / アルコール / PPARα-nullマウス / 雌 / AST / ALT / TG / 酸化ストレス / ALDH |
Research Abstract |
PPARαY227A遺伝子多型と肝炎に対する感受性との関係を検討した。研究対象者は肝炎患者(ケース)138名(男性108名、女性30名)と健康診断受診者(コントロール)194名(男性152名、女性42名)であった。ケースの内訳は、B型肝炎74名(53.6%)、C型肝炎2名(1.5%)、非アルコール性脂肪肝(含肝炎)17名(12.3%)、アルコール性脂肪肝(合肝炎)47名(30.4%)、その他3名(2.2%)であった。ケースとコントロールの間に喫煙者の違いは認められなかったが、飲酒者はコントロールに多かった(p<0.001)。しかし、飲酒量の指標としてしばしば使用されるγ-GTP値ハケースの方が高かった(p<0.01)。ケースの中でも男性の方が女性より高かった(p<0.01)。トリグリセライド、AST,ALTは男女ともにケースの方が高かった(p<0.01)。これらの数値はケースの中では男性の方が女性より高かった。しかし総コレステロール値はケースの方が低い傾向であった。 PPARαL162V遺伝子多型はケースにもコントロールにもいなかった。V227A遺伝子多型はケースに8名(5.8%)、コントロールに36名(18.6%)で、有意にコントロールに多かった(p<0.001)。男女別にみると、男性においてはA227多型はケースに7名(6.5%)、コントロールに21名(13.8%)で有意にコントロールにおおかった。女性においても同様の現象が認められ、それぞれ1名(3.3%)、15名(35.7%)であった。コントロールの男性におけるA227多型の頻度は日本人と類似していたが、コントロールの女性の多型の頻度は日本人の健康集団における多型群より多い結果であった。これらの結果は野生型の方が肝炎に罹りやすいことを示している。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)