重金属類による地圏環境のリスクを客観的に評価するための新たな方法論の開発および社会工学問題への適用
Project/Area Number |
04F04552
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Environmental impact assessment/Environmental policy
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Host Researcher |
駒井 武 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門, 研究グループ長
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Foreign Research Fellow |
RAHMAN Mohammed Atiq ur 独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 土壌汚染 / 地下水汚染 / リスク管理 / リスク評価 / 重金属類 |
Research Abstract |
本研究では、地圏環境における汚染物質、特にヒ素やクロムなどの重金属の有害化学物質を対象として、土壌、地下水および飲料水の汚染調査および化学分析データに基づいて、実際の汚染問題に適用するための融合科学的な研究を行った。この手法をもとに、実際の汚染サイトの調査データを用いて曝露・リスク評価を行い、地下水・土壌汚染による地域住民への健康影響について検討した。また、これらの環境問題を緩和するためのリスク低減の方策について検討し、実際に行うべき環境対策について社会工学的な研究を行った。 本年度は、上記の研究を実施するため、地下水汚染の現場調査および化学分析、曝露・リスク評価手法の開発を行い、地下水汚染に使用可能なリスク評価システムを作成した。また、地下水汚染の現場調査では、ヒ素やクロムなどの有害化学物質を対象として、国内では山形県および長野県内の地下水および飲料水の現場調査を行い、地下水試料を採取するとともに、重金属類を中心とした化学分析を行い、汚染情報データを解析した。重金属類の分析には、簡易水質分析器および水質試験用パックテストなどを使用し、数十にわたる地下水サンプルを分析した。また、分析データや地理情報システムを用いた解析には、具体的な汚染フィールドを設定して、GISデータの解析を行った。社会工学的なリスク分析手法については、東京工業大学他の専門家と研究打ち合わせを行い、最適なリスク低減措置のあり方にっいて検討した。さらに、パキスタン国内の地下水汚染の実態把握および研究成果の発表のため、ラホール大学やパキスタン女子大学などを訪問し、本研究で得られた様々な知見や方法論を汚染現場に適用する場合に必要となる社会工学的な資料やデータ類を取得することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)