病因不明皮膚疾患におけるヘルペスウイルス感染の役割の検討と新規ヘルペスウイルス検査法の開発
Project/Area Number |
04F04590
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Virology
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Host Researcher |
井上 直樹 国立感染症研究所, ウイルス第1部, 室長
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Foreign Research Fellow |
WANG Guan-Qing 国立感染症研究所, ウイルス第1部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 水痘帯状疱疹ウイルス / ヒトヘルペスウイルス8 / 天疱瘡 / リアルタイムPCR / 皮膚性脈管炎 |
Research Abstract |
1.病因不明皮膚疾患である天疱瘡とヒトヘルペスウイルス8(HHV-8)感染との関連について検討した。中国北東部地域の患者58例及び健常人230例についてELISA法によりHHV-8特異的抗体、PCR法により抹消血及び皮膚検体中のHHV-8ゲノムの存在を検討した。HHV-8特異抗体及びゲノムの陽性率は患者群で30%以上であるのに対し、健常群では8%以下でありHHV-8感染と有為な関連があることを見出した。 2.発表されているもの及び研究室内で使われていたものなどいくつかのプライマーを比較検討し、単純ヘルペウイルス1型(HSV-1)、HSV-2、VZV、サイトメガロウイルス(CMV)、HHV-6、-7などのヘルペスウイルスDNAの検出を高感度で定量的に行えるリアルタイムPCR法を確立した。皮膚性脈管炎などの皮膚疾患患者より得た病理標本よりDNAを抽出しウイルスの検出・定量解析を進めた。 3.ウイルス感染により発現される前初期蛋白により活性化されるプロモーターを用いて化学発光を指標として容易かつ迅速にVZV力価を測定できる細胞株を樹立した。この細胞株にVZVを感染させると24時間後にはすでにルシフェラーゼ活性を認め、時間経過とともに活性の増加をみた。発現されたルシフェラーゼ活性は感染させたVZV量に相関し、検出感度は50感染力価(PFU)と優れていた。CMV, HHV-6,HHV-7による感染ではルシフェラーゼ活性が増加しなかった。HSV-1では活性化がみられたが、感染48時間後には強い細胞変性効果を示すため、実用的にはVZVとの峻別に問題はない。
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Report
(1 results)
Research Products
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