歯胚誘導と歯原性腫瘍の発生機序におけるWNT5の役割に関する研究
Project/Area Number |
04F04606
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
永井 教之 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
XIAO Jing 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Wnt5a / 信号伝達シグナル / 動物模型 / 歯胚発生 / 口蓋発生 / 口腔顔面部腫瘍 / 口腔扁平上皮癌 / 口腔悪性黒色腫 / マウスの歯胚 / 二次口蓋 / 歯原性腫瘍 / 扁平上皮癌 / 悪性黒色腫 / ISH / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
歯の発生はどのように生じてくるのか。歯は口腔粘膜上皮と間葉系細胞のシグナル因子の相互作用によって生じる。歯の細胞では歯の基質を作る遺伝子とそれを動かす因子は約2000以上存在しているが、未だ数10の遺伝子しかわかっていない。 顎骨内で歯胚の細胞が癌化腫瘍化することがある。その場合、顎切除しか治療法が無い。顔の変形や咬めない状況が生じる。従って、顎切除をしない遺伝子治療法の開発,遺伝子シグナル分析が必要である。歯胚が腫瘍化する場合、正常細胞のアクセル(癌遺伝子細胞増殖)の過剰作用、ブレーキ(癌抑制遺伝子増殖抑制)の破綻が生じている 口腔癌、歯原性腫瘍発生での固有のアクセル(癌原遺伝子)とブレーキ(癌抑制遺伝子)は知られていない。主要な増殖シグナル系WNTファミリーのWNT5aにターゲットを絞り研究することになった。 アクセルとブレーキの多くのシグナル系が関与する中で、アクセルの主要な部分WNTファミリーはβカテニン系シグナルを介して転写因子LEFであり、それはTarget Gene(細胞分裂)を動かす。我々の研究でWNT5aはこのシグナル系の制禦に関連していた。細胞の機能分化と細胞増殖に関与していることを明らかにした。 歯原性腫瘍(アメロブラストーマ)、口腔扁平上皮癌、口腔悪性メラノーマの増殖において、WNT5aは蛋白の過剰発現により、細胞増殖を抑える癌抑制遺伝子(ブレーキ)の役目を果たしていることを世界で初めて明らかにできた。このことは歯原性腫瘍の遺伝子治療を考える場合、重要な発見となり、更にそのメカニズムを追求することが必要である。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)