Project/Area Number |
04F04704
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
竹村 明洋 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARVEDLUND Michael 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 外国人特別研究員
ARVEDLUND MICHAEL 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ハマエフキ / サンゴ礁 / 嗅覚 / 藻場 / 仔稚魚 / ハマフエフキ |
Research Abstract |
熱帯性魚類の仔稚魚は定着前の数日から数週間の間浮遊期間を持っているが、彼らがどのような方法を使って種特有の定着場所(熱帯藻場やマングローブ域)を選択しているかについては不明な点が多い。本研究では魚の嗅覚が定着場所選択に利用されていると考え、沖縄近海におけるサンゴ礁域の普通種であるハマフエフキ(Lethrinus nubulosus、昨年度からの継続)とクマノミ(Amphiprion clarkii、今年度加えた種類)を実験材料として用い、これら魚類の仔魚の嗅覚発達を電子顕微鏡による観察から検討した。ハマフエフキは沖縄県栽培漁業センターで飼育中の親魚(性比1♂:2♀で計36尾)から生まれたハマフエフキ(浮遊期から8日目の仔魚)を熱帯生物圏研究センターの海水飼育タンクに移して使用した。また、クラノミは熱帯生物圏研究センターで孵化したのものを用いた。いずれの種においても孵化直後付近の仔魚には2種類の10本内外の繊毛を有する外胚葉性の肥厚(placode)が認められた。定着直後の魚では1種類のplacodeしか認められなくなった。クマノミの場合、嗅覚のみを使って定着場所を特定していると考えた場合、嗅覚に依存した定着能力は、少なくとも浮遊期間後期に機能していると結論づけられる。 以上の研究に加えて、慶良間諸島でサンゴ礁魚類の調査を経時的に行った。慶良間のサンゴ礁には希少種であるイソギンチャク棲ベラ(Thalassoma amblycephalus)を確認することができ、この海域が世界的に見ても保全を必要とする重要なサンゴ礁であると考えられる。
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