Project/Area Number |
04F04711
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Host Researcher |
小林 修 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
FOSSEY John 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 触媒 / エンカルバメート / ニッケル / 不斉反応 / ジケトン / ジアミン配位子 / エナミド / ニッケル触媒 / ジアミンリガンド |
Research Abstract |
エナミド、エンカルバメートは、求電子剤として多く用いられている基質であるが、求核剤としてはその反応性の低さのためほとんど有機合成に用いられている例がない。当研究室では、アルデヒドへのエンカルバメートの触媒的不斉付加反応について既に報告している。しかしながら、ケトンに対する付加反応はこれまで例がない。ケトンに対する付加反応は有機合成化学上有用な3級アルコールを合成でき、これをさらにエナンチオ選択的に行うことができれば、その利用価値はさらに大きくなる。 一般にケトンはアルデヒドと比較して反応性は乏しく、触媒的不斉付加反応に用いられている例は少ない。そこで筆者らは、1,2-ジケトンを用いることでその問題を克服することとした。種々の触媒存在下エンカルバメートとジケトンの反応を検討した結果、Ni(II)塩とキラルなジアミン配位子(例えば1,2-ジフェニルエチレンジアミン由来のキラルジアミン)を用いると良好な収率、選択性で目的物が得られることを見いだした。特筆すべき点として、通常の触媒的不斉反応が微量の水の存在により選択性等に大きな変化を与えるのに対して、今回開発した反応は水の混入に対し寛容でありほとんど影響を受けないことが分かった。例えば、金属塩として金属水和物を用いた場合においても、無水金属塩を用いた場合の結果とほぼ変わらないことが分かった。これらの結果は、真に有効な触媒的不斉反応に有用な指針を与えるものである。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)