刺胞動物など海産無脊椎動物と微細藻類などの微生物との共生機構の解明
Project/Area Number |
04F04868
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Host Researcher |
丸山 正 独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, プログラムディレクター
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Foreign Research Fellow |
REIMER James Davis 独立行政法人海洋研究開発機構, 極限環境生物圏研究センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 多様性 / スナギンチャク / 共生藻 / 新種 / 分類 |
Research Abstract |
日本では、共生渦鞭毛藻Symbiodiniumを有するPalythoa tuberculosa KlunzingerとPalythoa mutuki Verrill(Anthozoa : Hexacorallia : Zoantharia)は、緯度1000k基づいて、P.tuberculosaとP.mutukiが有する共生藻類の分類を行った。予想に反して、全てのサンプルからの共生藻はsubclade C1に属した。Symbiodiniumのsubclade C1は様々な刺胞動物ホストで見つかるグループであると思われているが、今回の結果から、さまざまな環境にも存在できることが示唆された。 以前の遺伝子と形態の研究で、マメスナギンチャク属Zoanthus類が日本には、三種(Z.sansibaricus, Z.kuroshio, and Z.gigantus)存在していることが確認された。それぞれの種類は形態的には可変的であった。一方、Z.aff.vietnamensis類は存在しているか否かの確認はされていなかった。最近、Z.aff.vietnamensis様のサンプルを桜島で発見し、遺伝子(mt rDNAとCOI)の塩基配列と形態の解析を行った。結果は、Z.aff.vietnamensisの形態はほかの三つのマメスナギンチャク類と全く異なるが、分子レベルではZ.kuroshioと非常に近縁であることが明らかにされた。Z.aff.vietnamensisとZ.kuroshioは別種か現段階でははっきりしないが、今回の結果にを考慮すると、Zoanthus類の分類では形態データだけでは不十分であることが示唆された。 本研究では、桜島のZoanthus sansibaricusコロニー(4個)において、1年を通して、共生藻Symbiodiniumの遺伝的変動があるかどうかの解析を行った。このような季節変化のデータは共生藻を有する刺胞動物ではほとんどない状況にある。結果は、1年を通して、全てのコロニーはSymbiodinium C1/C3を持っていることが確認された。また、多くのサンプルで、Symbiodinium C1/C3の配列の中に、小さな変異が見いだされた。。1年を通したSymbiodinium C1/C3の共生関係は、Zoanthus sansibaricusが存在できるの一つの要因かもしれない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)