アラキドン酸・リノレン酸経路における炎症の化学伝達物質に関する代謝系データベースの開発
Project/Area Number |
04F04910
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Bioinformatics/Life informatics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
五斗 進 京都大学, 化学研究所, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WHEELOCK Craig Edward 京都大学, 化学研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | メタボローム / リピドーム / クロフィブレート / ピリジン / P450 / 遊離脂肪酸 / メタボロミクス / 脂質 / 質量分析 / データベース / PPARアゴニスト |
Research Abstract |
本研究はマウスの脂質メタボローム解析を推進するために始めた。ここでは2種類の生体外物質、脂質製剤(クロフィブレート)と産業溶媒(ピリジン)で処理をした雄のスイスウェブスターマウスの肝臓、心臓、脳、白色脂肪細胞における脂質代謝への影響を解析した。クロフィブレートはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARα)の作用剤であり、抗高脂血症剤として処方されるが肝臓外組織への副作用が報告されている。ピリジンは多くの農薬や桑剤で使われており、煙草の主要成分でもある。したがって、これらの解析を進めることは生体外物質の生体内への影響を調べるためのメタボローム技術の進展へ重要な情報を提供できると考えられる。 各組織での遊離脂肪酸に加え、スフィンゴミエリン、カルジオリピン、コレステロールエステル、トリグリセリド、リン脂質の脂肪酸部分を定量化することにより、約400種類の脂質を定量することができた。その結果、クロフィブレートとピリジンはともに脂質の種類と量に関して様々な組織特異性を示すことを明らかにした。クロフィブレートの影響は肝臓、心臓、脳、脂肪細胞の順に大きく、心臓ではスフィンゴミエリン、脳ではコレステロール・アラキドン酸エステルへの大きな影響が観察された。ピリジンの影響は心臓と脳で大きいことが明らかになったので、今後の詳細な解析のターゲットとなりうることが示唆された。ここで使用したメタボロームの手法は一般に生体外物質の脂質代謝への影響を定量することに応用可能であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)