グローバル化時代のバンコクにおける構造変化とインフォーマルエコノミーの検証
Project/Area Number |
04J00170
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied economics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
遠藤 環 京都大学, 東南アジア研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | インフォーマル経済 / インフォーマルセクター / フォーマルセクター / グローバリセーション / 都市貧困 / スラム / バンコク / インフォーマルエコノ / インフォーマルセクタ / グローバリゼーション / 零細・中小企業 / インフォーマルエコノミー |
Research Abstract |
平成18年度前半は、平成17年度に実施した質問票調査(369世帯)のデータクリーニング、分析を中心に行った。2004年に火災で焼失した都心コミュニティにおける火災後1年半時点での居住と職業の実態調査(火災の影響と復興状況)に関するデータ、及びコミュニティ活動の実態に関するデータである。18年度後半は、分析データの結果を用いて、データの分析、および執筆を行った。 平成18年度は、タイのインフォーマル経済に関する実証研究を、マクロ分析とミクロ分析の両方から、同時並行的に進めた。マクロ分析では、マクロな経済・労働市場の構造分析、都市空間に関する実証的な分析、及び政策分析を行った。マクロな構造分析、都市分析では、タイ国家統計局の統計データを使用・加工し、実証研究に取り組んだ。また、政策分析では、インフォーマル経済従事者に対する支援政策、都市貧困政策を概観し、理論・政策・実態の絡みの中で、政策の意図と実績、及び実態とのずれを浮き彫りにした。マクロ分析を通じて、動態的に変化するグローバル化時代の都市のダイナミズムと理論・議論の動向と到達点、課題を明確にしている。 ミクロ分析では、マクロ分析での問題提起を受ける形で、ミクロな実証研究を展開している。タイ長期滞在時に実施した各調査のデータを分析し、都市下層民の「居住」及び「職業」に関して分析を行った。第1に、都市下層民全体の動向を確認した上で、第2には、リスク対応過程の分析(例:失業、火災、病気など)を取り入れ、都市下層内部の構造と格差を析出している。その上で、都市下層民の職業や居住の移動、及びそれに伴う階層移動とその要因を、ジェンダー、世代、職種などに留意しながら行った。平成18年度は、タイにおける長期実態調査から得られた膨大なデータを整理・分析し、新しい知見を示せたことが何よりも大きな成果であったといえる。これらの分析の成果は、京都大学経済学研究科に2月に提出した博士論文、および、各種研究会での研究発表の場で、報告している。また投稿論文も執筆中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)