Project/Area Number |
04J00478
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
片田 朝日 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 男性性 / ジェンダー / ポスト構造主義 / 協同活動 / 子ども / 学童クラブ / 相互行為 / 共同行為 |
Research Abstract |
平成17年度は、前年から継続して京都市内の学童クラブの参与観察とフィールドワークを行い、調査を終了した。調査と平行してデータの整理を行い、雑誌論文および博士論文作成に向けた準備を進めた。また、論文へのまとめに向けて、文献の購読と学習を積極的に行った。昨年度に続き、ポスト構造主義フェミニズムの理論やこれに基づく子どものエスノグラフィックなジェンダー研究、また今年度はとくに男子の男性性の社会的構築に関する研究について学習した。収集したデータとこれまでの学習から、まず2005年9月の教育社会学会において、「協同活動としての男性性:学童クラブのおやつ時間の注意に対する男子たちの抵抗の事例から」を発表し、おやつ時間における男子の協同の抵抗実践を論じ、他の研究者と議論を行った(この発表をもとにした論文を、現在『教育社会学研究』誌に投稿中である)。また、このおやつ活動とは別に、男子の遊び活動についても、『京都社会学年報』に、「男子のジェンダー実践の共同性と文脈性:学童クラブの男子の遊び活動に関する相互行為分析」を執筆し、従来の個人主義的で本質主義的なジェンダー研究を乗り越えるべく、男子たちの共同の文化的営みとしての男性性の実践と、その社会制度性・文脈性を重視する議論を行った。また、ポスト構造主義の理論にもとづく実証研究として、「学年」が重視されるおやつ活動での「3年女子」の実践と地位構成を論じる「ジェンダー化された主体の位置:子どものジェンダーへのポスト構造主義的なアプローチの展開」を『ソシオロジ』誌に掲載した。以上のように、本年は、これまでのデータ収集と学習に基づいて、学童クラブでの男性性・ジェンダーのミクロな相互行為に着眼するエスノグラフィーの研究成果を生み出してきた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)