衛星でみたチベット高原の地表面熱・水収支分布とモンスーン気候に及ぼす影響
Project/Area Number |
04J00597
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geography
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奥 勇一郎 京都大学, 防災研究所, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 地表面エネルギーフラックス / 衛星リモートセンシング / 静止軌道衛星 / 大気陸面相互作用 / チベット高原 / アジアモンスーン / 静止軌道衛星GMS-5 |
Research Abstract |
昨年度に構築した静止軌道衛星GMS-5のデータから領域地表面エネルギーフラックス算出アルゴリズムを用いて,現在まで蓄積されている1996年から2002年までのGMS-5データから,チベット高原におけるフラックスの空間分布を算出した.衛星データから求めたフラックスの高原内における地域分布や季節変化の傾向は,地上観測データに基づく研究結果と一致し,その傾向がより確実であることを示した. 2003年以降のフラックスのデータを得るために,中国の静止軌道衛星FY2Cを用いての算出方法の開発を試みた.FY2Cは東経105度に位置しているため,まず,東経140度から観測するGMS-5との見え方の違いをGMS-5の後継機であるMTSATを用いて調べた.その結果,11ミクロン帯では約0.1K,12ミクロン帯では約0.5KほどMTSATに比べてFY2Cの輝度温度の方が低く,また6.7ミクロン帯では逆に約5Kほど高くなることがわかった.また,MTSATの視野の縁辺にあたるベンガル湾とチベット高原の事例を調べ,MTSATでは幾何学的効果により雲の位置が10〜50kmほど遠方にずれて観測されることを示した.さらに,FY2Cを用いて地表面温度の算出方法を確立した.FY2C衛星から元データを受信,地表面温度を算出,データのアーカイブまでの一連の処理を自動化させ,インターネット上のホームページにて(http://ssrs.dpri.kyoto-u.ac.jp/~okusan)公開した.
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)