着脱可能な配位性制御基を用いた拡張π電子系の多様性指向型合成
Project/Area Number |
04J00816
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
殿垣 圭介 京都大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | パラジウム触媒 / アレニルボロン酸エステル / プラットホーム / 多成分カップリング反応 / アルケニルボロン酸エステル / πアリルパラジウム中間体 / ビニルボロン酸エステル / Mizoroki-Heck反応 / Suzuki-Miyauraカップリング / 拡張π電子系 / 蛍光 |
Research Abstract |
多成分カップリング反応は、複雑な分子の迅速合成のみならず有用化合物群のライブラリー構築などにおいて非常に魅力的な反応である。特に、複数の反応点を有する比較的単純な化合物をプラットホームとして用いた多成分カップリング反応は、非常に強力な合成戦略である。私はこれまでにビニルボロン酸エステルをプラットホームに用いたアリール基集積化反応によって、興味深い物性を有するトリアリールエテン骨格を基盤とした拡張π電子系、共役デンドリマーなどの迅速構築が可能になることを見出した。 そこで今回、新たなプラットホームとしてアレニルボロン酸エステルを用いた触媒的多成分カップリング反応に関して検討を行った。 パラジウム触媒存在下、アレニルボロン酸ピナコールエステルに対して、ヨウ化アリール、炭素求核剤やアミンなどの種々の求核剤を反応させると、三成分カップリング反応が進行し、高度に官能基化されたアルケニルボロン酸エステルが高い位置および立体選択性で得られた。さらに本三成分カップリング反応とパラジウム触媒およびロジウム触媒を用いた様々なC-B結合変換反応を集積化することで、合成化学上有用な種々の有機化合物群へ迅速に導くことができることが明らかになった。 また興味深いことに、ボロン酸エステル部位は反応後様々な変換反応を行うことができる有用な官能基であるだけでなく、本三成分カップリング反応における鍵中間体であるπアリルパラジウム中間体の生成において、立体制御基として働いていることも明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)