カタユウレイボヤの発生遺伝学-トランスポゾン挿入突然変異体の単離とその解析
Project/Area Number |
04J00873
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
粟津 智子 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 発生遺伝学 / 挿入変異体 / カタユウレイボヤ / トランスジェニックライン / エンハンサートラップ / エンドヌクレアーゼ |
Research Abstract |
前年度の研究より実証された、トランスポゾンMinosを用いたカタユウレイボヤにおけるエンハンサートラップ技術をさらに応用すべく、研究を行った。まずはエンハンサートラップ用のMinosベクターを改良し、それをホヤ卵に導入することによって、エンハンサートラップ系統のホヤを新たに6ライン単離した。この中の1ラインは幼若体期より鰓裂において強いGFPの発現を示し、鰓のマーカーラインとして有用であると考えられた。さらには、魚類などにおいて応用されているエンドヌクレアーゼI-SceIを用いたトランスジェニック体の作製技術をホヤにも応用し、この手法によって、エンハンサートラップ用のMinosベクターをゲノム中に大量に持つ系統のホヤを作製した。この系統のホヤにMinosの転移酵素mRNAを導入することにより、ゲノム中に存在するトランスポゾンが再稼動して、新たな挿入をゲノム中に持ち、異なるパターンでのGFPの発現を、様々な組織において示すエンハンサートラップ系統のホヤが大量に得られることが期待される。実験を行った結果、実際にそのような系統のホヤを複数得たので、詳細な解析および論文投稿の準備を進めつつある。 また共同研究者との研究により、カタユウレイボヤ・セルロース合成酵素遺伝子(Ci-CesA)のプロモーター領域にMinosの挿入した、変態のタイミングに変異の表現型を示す挿入突然変異体のホヤを得たので、その検証結果をPNAS誌で発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)