多文化社会における教養教育に関しての理論的考察:教養教育論の日米比較
Project/Area Number |
04J01047
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
中村 夕衣 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 教養教育 / 古典 / アメリカ / 多文化社会 / liberal education / 文化 / アラン・ブルーム / リチャード・ローティ / 多文化主義 / 高大連携 / アドバンスト・プレイスメント |
Research Abstract |
昨年度までは、主にアメリカの教養教育論を中心として、研究を進めてきた。今年度は、昨年度までの成果((1)多文化社会における理論の課題、(2)教養教育論の枠組み)を踏まえ、引き続きアメリカにおける議論を検討しつつ、日本の教養教育論について歴史的な観点から研究を進めてきた。 具体的な研究内容は以下の通りである。 (1)昨年度末、アジア教育研究会において発表した内容(多文化社会の教養教育における「読書」の可能性 -西欧化と脱=西欧化の狭間にある日本の教養教育論-)を、論文としてまとめた。具体的に、この論文では、日本の教養教育論において、「読書」がどのように意義づけられてきたのか、あるいは、学生の読書傾向の変化がどのように語られてきたのかを考察し、そうした「読書」をめぐる議論の先に、現代の課題を提示した。 *この成果は、「アジア教育研究会」に論文として掲載した。 (2)これまでの多文化社会についての考察をもとに、アメリカの保守主義と多文化主義双方の問題関心を考察するなかで、教養教育における古典の意義を再考した。*この成果は教育哲学会において発表した。 反省点としては、ブルームの論文を学会誌に掲載許可されるレベルまで質を高めることが出来なかった点にある。来年度は、より体系的な議論のなかにブルームを位置づけ、また彼の師であるシュトラウスの議論もふまえることで、議論を精緻化していきたいと考えている。また、日本のことについての研究が、深められなかったことも反省点のひとつとしてあげられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)