哺乳類の筋分化におけるNotchとMAPキナーゼ経路の役割と制御機構の解析
Project/Area Number |
04J01292
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
近藤 邦生 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 細胞分化 / 細胞内シグナル伝達 / MAPキナーゼ / クロストーク / Notchシグナル / リン酸化 / 転写 / ERK5 / 核移行シグナル / 核外移行シグナル |
Research Abstract |
1.Notchによる筋分化抑制時におけるMAPキナーゼカスケードの制御 NotchがMKP-1を誘導する際の分子メカニズムの詳細な解析を行った。その結果、NotchによるMKP-1の発現誘導に必要なMKP-1のプロモーター領域を同定した。さらに、NotchによるMKP-1誘導の生理的意義を明らかにするために、siRNAによってMKP-1の発現を抑制し、NotchによるMAPキナーゼの活性の抑制に対する効果を調べた。その結果、MKP-1 siRNAによってNotchによる筋分化抑制が部分的に解除される際に、p38の活性化が起こっていることを見出した。このことより、NotchはMKP-1の発現を介してp38の活性を負に制御していることがわかった。 2.筋分化に関わるMAPキナーゼファミリー分子ERK5のC末端領域の機能 昨年度までに私はERK5の恒常活性型のC末端領域が転写因子AP-1の活性化を引き起こすことを見出したが、それに加えてERK5のC末端領域が普遍的な転写活性化能を持つことを見出した。また、様々な生物種間のアミノ酸配列の類似性から転写活性化能に必要な領域を同定した。この領域は他の転写因子の配列とは異なり、新しい配列を有していた。また、これらの結果からERK5のC末端領域は転写因子自体と相互作用する領域と転写活性化能を持つ領域を有していること、それらがERK5特有の機能を特徴付けていることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)