Project/Area Number |
04J01300
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 綾 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | Obgタンパク質 / GTPase / リボソーム / 核小体 / ミトコンドリア / 真核生物 / Obg / rRNA / 分子進化 / リボソーマルタンパク質 / 大腸菌 / Hela細胞 / 細胞周期 |
Research Abstract |
我々は、大腸菌におけるObgホモログObgEの機能を明らかにした後、ヒトにおけるObgタンパク質ObgH1,ObgH2を同定し、その機能解析までを行った。大腸菌では、細胞分画法と、プルダウンアッセイよりObgEがリボソーム30S,50Sフラクションと相互作用することを明らかにし、また、obgE温度感受性変異株の解析よりObgEがリボソームの成熟に必須であることを明らかにした。その後、ヒトにおけるObgホモログを同定しこれをObgH1,ObgH2としてHeLa細胞を用いて機能解析を行った。始めに、ヒトObgH1,ObgH2をそれぞれ、obgE温度感受性変異株において強制発現させると、各々にこの成長阻害を補完した。また、ObgH1,ObgH2を精製しGTPase活性を測定するとkcatは各々0.014±0.005,0.010±0.002min-1であり、これはこれまでObgEで報告されているkcat 0.017min-1と類似している。次にHeLa細胞においてRNAiを行いObgH1をノックダウンすると、ミトコンドリアの異常伸長及び、核の形態異常が引き起こされた。ObgH2のRNAiでは、核小体のsub compartmentの崩壊が観察されたことから、ObgH2は核小体構造維持に必須であることがわかった。免疫染色を行うと、ObgH1はミトコンドリアに局在し、ObgH2は核小体のDFCと呼ばれる繊維状部へ局在を示したほか、細胞分裂期においては、染色体の表面全体に分布するように見られた。これは典型的な分裂期における核小体タンパク質の分布である。バクテリアでは、一種類のみのObgが保存されているのに対して、動物や植物では複数のObgホモログが存在する。我々は、Obgタンパク質の系統樹解析を行い、ObgH2が動物進化後に得たホモログであるというモデルを提示した。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)