Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
ニジマスより2つのアイソフォームのLT-β(1,2)遺伝子を分離した。分離した2つのLT-β遺伝子は203残基のアミノ酸をコードしていた。また膜貫通領域とTNFファミリーモチーフを保持していた。また、同時にカエルのゲノムデータベースを解析しTNFファミリー遺伝子(TNF-α,TNF-β,LT-β)を分離した。脊椎動物およびカエルのTNFファミリーとニジマスより分離されたLT-β遺伝子の系統解析より、ニジマスのLT-βは脊椎動物およびカエルのLI-βと近縁であることが明らかとなった。発現解析では、ニジマスのLT-β遺伝子は、通常状態の腎臓(β1)、肺臓(β1)、鰓(β1,2)および腸(β1)で発現が見られ、中でも腸(β1)での発現が非常に高いことが確認された。また、マクロファージおよび繊維芽細胞を用いた発現解析においては、両分子とも発現が確認されなかった。さらにリポポリサッカライドおよびフィトヘモアグルチニンで刺激した頭腎において、LT-β1遺伝子の発現量が濃度依存的に増加することが明らかとなった。これらの解析から、ニジマスのLT-β遺伝子はリンパ球によって産生される可能性が示唆された。 魚類のノカルジア症およびクルマエビのイエローヘッド病の新規診断法を確立した。本法は、近年開発された等温核酸増幅法であるLAMP法を応用したもので、従来の診断方法に比べ、感度、特異性、検出時間、コスト全ての画において優れていることが確認された。両病原微生物ともに65℃・1時間の反応で検出が可能であった。また、他の病原微生物との交差反応も見られず、特異性も非常に高いことが確認された。開発されたLAMP法は、水産増養殖の現場においても、防疫対策、病気の蔓延措置といった観点から非常に有益であると考えられる。
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