一般相対論的重力多体系がフラクタル的空間構造を自発形成する力学機構の解明
Project/Area Number |
04J01589
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Waseda University |
Research Fellow |
小山 博子 早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 力学 / 宇宙物理 / 銀河形成 / 一般相対論 / 構造形成 / フラクタル / 長距離相互作用 / 多自由度力学系 |
Research Abstract |
昨年度にひきつづき、宇宙における渦巻き銀河に成り立つスケーリング則である、Tully-Fisher(TF)関係の物理的起源について調べた。 近年、冷たいダークマター宇宙モデルに基づいたいわゆる準解析的手法に基づく銀河形成モデルによって、様々な観測データの物理的起源を解明する理論的研究が発展してきたが、依然としてTF関係については、観測と比較してベキ則が合致しないこと、全体的に明るさが暗くなるという問題が指摘されていた。従来の理論モデルにおけるTF関係のベキ則は、超新星フィードバックの強さに依存するので、フィードバックが強く働く矮小銀河でのTF関係は、大質量銀河のものとはベキ則がずれる。但し超新星フィードバックは、観測される光度関数を説明するうえでは必要不可欠でもある。矮小銀河では重力ポテンシャルが浅いため、超新星爆発によって加熱された銀河ガスが銀河外へ放出される、すなわち超新星フィードバックの割合が大きいと考えられるが、それにともなう力学応答の度合いも高くないと予想される。したがって力学応答は、矮小銀河の形成を考えるうえで重要なプロセスであり、それを考慮したモデルの構築が必要と考えられる。 これらの状況を踏まえて我々は、ディスク銀河における、超新星フィードバックに伴う力学応答まで考慮したモデルを構築し、フィードバックが強く働く矮小銀河においても、観測されるTF関係が再現されるか検証した。今年度はさらに、フィードバックのモデルおよび宇宙モデルがTF関係にどう影響するのかを、モデルにバリエーションをつけることによって定量的な評価を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)