ATMによりリン酸化を受ける新規タンパク質の同定と解析
Project/Area Number |
04J02159
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | Tottori University |
Research Fellow |
富松 望 鳥取大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ATM / DNA損傷 / リン酸化 / プロテオーム |
Research Abstract |
DNA損傷のうちもっとも危機的な衝撃を与えるものとして、DNA二本鎖切断損傷(DSBs)がある。DSBsの認識・修復に関わるATMは、自己やその下流にある基質をリン酸化し、それらを活性化することでシグナル伝達を行い、細胞周期の制御やDNA修復を行っている。このATMによりリン酸化される新たなタンパク質を同定することを目的として、2つのアプローチを用いた。ATMによりリン酸化を受けるタンパク質には、リン酸化部位特異的配列が存在する。一つは、(1)この配列を帰いて、リン酸化抗体を作製鉱その抗体が認識するタンパク質を同定するという方法である。他方は、(2)タンパク質二次元電気泳動(2DE)を用いたプロテオーム解析を用いて、ATM欠損細胞と野生型組胞とを比べることによりATM依存的リン酸化反応を示すタンパク質を同定する方法である。 (1)の結果、SDS-PAGEで分離すると75kDa付近に存在するタンパク質(仮称P75)を得た。このP75はDSBs特異的にリン酸化を受け,その反応は早期で、また低線量でも引き起こされる。このp75の同定を行ってきたが、同定には[至らなかった源因として、リン薩力奮精製していくと共に外れやすいことがあげられる.今後はこの原因を除去する方法を考えながら、精製、同定を行っていきたい。 (2)の結果、今年度はp53の有無により変化するAnnexinファミリーの一つを同定した。このタンパク質はp53がないとスポットが2つになり、あると4つになる。このスポットの違いを検討したが、リン酸化ではなかった。今後このスポットの違いがどのような修飾によるものかを検討する。 また、今年度は新たにDSBsでのATMの活性化とDSB修復で活性化するKu70/80二量体との関連性を検討した。近年、IR照射後にATM依存性でATRが活性化することが言われてきているが、このATM依存性ATRの活性化にKu70/80が必要であることを今回明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)