膜動輸送の動的な変化によるNotch情報伝達系の制御機構の解明
Project/Area Number |
04J02788
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
堀 一也 東京理科大学, 基礎工学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Notch情報伝達系 / Deltex / ショウジョウバエ / 発生生物学 / Drosophila / membrane trafficking |
Research Abstract |
Notch情報伝達系は、細胞間相互作用を介して細胞の運命を決定する、進化的に保存されたメカニズムです。私はこれまで、Deltex(Dx)が、Notch受容体の膜動輸送を制御し、Suppressor of Hairless[Su(H)]非依存的なNotch情報伝達経路の活性化で機能することを明らかにしました。Dxを介した、Su(H)非依存的なNotch情報伝達系の活性化の機構は、これまでにほとんど知られていません。Dxは、タンパク質間の相互作用に関与すると思われるいくつかのモチーフをもちます。したがって、Notch情報伝達系において、Dxは何らかの因子と複合体を形成し、機能していると考えられます。そこで、Dxと協同して作用する因子を同定する目的で、dxと遺伝的に相互作用する新規遺伝子の検索、同定を試みました。 Dxをショウジョウバエ複眼において過剰発現させた系統(GMR-dx)は、複眼の発生に異常を示します。また、dxの機能喪失型突然変異体(dx^<24>)の翅は、支脈幅の増大と、先端の欠失を示します。GMR-dxとdx^<24>の表現型を指標にして、dxと遺伝的に相互作用のあるゲノム上の領域を検索するために、染色体上のいろいろな部分が欠失した系統を用いました。GMR-dxやdx^<24>と、各欠失突然変異体の二重突然変異体を作出し、GMR-dxやdx^<24>の表現型の増悪を調べました。その結果、GMR-dxとdx^<24>の両者について、強い遺伝的相互作用を示した、2つのゲノム領域(42E4;42E7と、72C1;D1,72D5;73D8)が同定できました。したがって、この比較的小さなゲノム上の領域に、dxと機能的に相互作用する遺伝子が存在していると考えられました。今後、この遺伝子を単一の遺伝子座として同定し、機能を解明することで、Su(H)非依存的経路の活性化機構を明らかにできると期待しています。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)