ハイパー核の精密ガンマ線分光による核内ラムダ粒子の磁気モーメントの研究
Project/Area Number |
04J03121
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | Tohoku University |
Research Fellow |
三浦 勇介 東北大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ハイパー核 / ガンマ線分光 / B(M1) |
Research Abstract |
2002年9月から10月にかけてKEK-PS K6ビームラインにおいて(π^+,K^+)反応を用いて行った、^<11>_ΛBのγ線分光(KEK-PS E518)のデータ解析を行い、観測された6本のγ線について、エネルギー、yieldおよび励起状態の寿命について測定を行った。寿命については、ドップラーシフト減衰法を用いて求めた。この実験の結果、^<11>_ΛBのレベル構造は、これまでの実験から求められたΛN間有効相互作用のスピン依存性を用いて予想されるものと大きく異なる事が判った。特に、この実験結果から求められた核子のスピンに依存したΛN間スピン軌道力の大きさは、過去の実験結果と明らかに矛盾する。この原因を理解するためには、より多くのp-shellハイパー核の構造を調べ、理論、実験の両面から研究をすすめることが不可欠であることが本実験の結果から判った。 また、今後のハイパー核のガンマ線分光実験で使用する予定の、アバランシェフォトダイオード(APD)のテストも開始した。今後の実験では、これまでにコンプトンサプレッサーとして用いてきたBGOシンチレーションカウンターをPWOに置き換える必要がある。しかし、PWOは放出される光子数が少ないため、高い検出効率を得るための工夫が不可欠である。本研究では、これまでに読み出しに用いてきた光電子増倍管をAPDに置き換えることで検出効率の向上を目指している。APDは、高い量子効率を持つ一方で、大型の素子が製作できないという問題点をもっているため、少ない光子を検出する目的での実用化に成功した例は少ない。しかし、近年の技術進歩に伴い、大型の素子も作られるようになったため、これを用いたPWOの読み出しのテストを開始した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)