ウシ乳腺上皮細胞の脂肪酸刺激によるTAG蓄積機構に関与する新規遺伝子の探索
Project/Area Number |
04J03481
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Tohoku University |
Research Fellow |
米沢 朋 東北大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 乳腺上皮細胞 / 脂肪酸 / Differential Display / ウシ乳腺上皮細胞株 / 脂肪酸刺激 / 脂肪酸受容体 / 細胞内TAG蓄積 |
Research Abstract |
最終年度では、前年度までの結果をまとめて、投稿論文を国際誌に公表を試みた。ヒト乳がん細胞株MCF-7を用いて短鎖脂肪酸受容体GPR41及び43が乳腺上皮細胞に存在し、機能していることを初めて証明しただけでなく、その細胞内情報伝達がストレス応答性のMAPKであるp38を特異的にリン酸化するという新たな知見を得ることができた。さらにその下流因子であるHSP27のリン酸化も起こることも確認した。これらの現象がGPR43を介して起こるということをsiRNAによって証明できた。これらの成果をCellular Signalling誌で公表することができた。また、ウシのオーソログであるbGPR41及び43もウシ乳腺上皮細胞株(bMEC)及び泌乳期乳腺組織で確認でき、bMECでも上述の現象と類似の結果を得ることができた。MCF-7との違いは、bMECではbGPR41の発現が高く、おそらくGPR41を介して細胞内情報伝達を行っていると推測される。この成果は、現在、国際誌に投稿中である。また、bMEC及び乳腺組織において長鎖脂肪酸受容体GPR40オーソログであるbGPR40が存在し、不飽和脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸によって強くシグナルを活性化されることが明らかにでき、また、細胞内情報伝達が細胞増殖を促進するERK1/2と細胞生存を促すAkt経路を活性化することを証明できた。加えて、オレイン酸及びリノール酸によって細胞増殖効果が確認できた。加えて、無血清培養条件においても細胞増殖を促した。この成果は、現在、国際誌に投稿中である。bMEC及び乳腺組織においてVisfatin/PBEFが存在し、ウシ乳汁中に分泌されていることが初めて証明された。この成果はFEBS lettersに公表することができた。その他のスクリーニング因子の結果も投稿準備中であり、今後、公表する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)