細胞死を抑制する新しいShhシグナル経路に関与する2E1d遺伝子の機能の解析
Project/Area Number |
04J03499
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Tohoku University |
Research Fellow |
小谷 徳生 東北大学, 大学院生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 神経管 / 細胞死 / Shh / SHH / Gタンパク質共役型レセプター |
Research Abstract |
2E1dの発現パターンをSCGPR1という遺伝子名で、Gene Expression Patterns誌に投稿した。Gタンパク質共役型レセプターであるSCGPR1は、神経管の腹側で発現しており、この発現はShhによって誘導される。このSCGPR1の過剰発現では神経管のパターニング等には影響は見られないが、ドミナントネガティブ型を強制発現すると細胞死を引き起こした。このことからSCGPR1は神経上皮細胞の細胞死を抑制している可能性が示唆された。神経管の細胞死に関してはShhが抑制的に働くことが示唆されており、SCGPR1とShhシグナル経路との相互作用を予想した。培養細胞においてShhのレセプターであるPatched1とSCGPR1の共導入を行い、Shhが存在、非存在状態における両タンパク質の共免疫沈降実験を行った。この結果からSCGPR1とPatched1がShh存在下で直接結合することが示唆された。しかしこの実験条件は、膜タンパク質の相互作用を調べるのに最適な条件でなかった可能性があり、至適条件で追試を行ってきた。これまでのところ各タンパク質の検出は行えるようになったものの、相互作用については未だ確認できていない。 またSCGPR1は内蔵運動神経細胞群や中脳視蓋の第一層を形成する細胞群にも発現することがin situ hybridizationやSCGPR1の細胞内C末端領域を抗原として作製した抗体による免疫染色によって確かめられた。中脳での機能を調べるため、RCAS発現ベクターを用いて正常型のSCGPR1の強制発現を行ったところ、SCGPR1を過剰に発現した細胞が、神経上皮層を離れearly neuronal layerに局在するのが観察された。このことから、SCGPR1が中脳の神経細胞の分化や移動において機能をもっていることが考えられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)