ループスと寛容の破綻;プロスタグランジンによるTh1サイトカイン遺伝子発現の制御
Project/Area Number |
04J04740
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied veterinary science
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Research Fellow |
長谷川 恵子 山口大学, 大学院・連合獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | ループス / サイトカイン / Th1 / プロスタグランジン / NZBxNZW F_1マウス / 自己免疫疾患 |
Research Abstract |
ループスと寛容の破綻;プロスタグランジンによるTh1サイトカイン遺伝子発現の制御に関する成績の概要は以下の通りである。 1,ループスモデルNZBxNZWF_1(B/WF_1)マウスについて、病態発現前から初期におけるin vivoでのIFN-γ(Th1サイトカイン)産生とIL-6産生との関係及びそれらと病態進展との関係を調べた結果、IL-6は病態発現前の1ヶ月齢から産生されるのに対しIFN-γは5ヶ月齢から産生され始め、それに続き抗核抗体の増加や糸球体腎炎が起こることが分かった。その間、IL-4(Th2サイトカイン)の産生は見られなかった。(論文投稿中) 2,乳酸脱水素酵素ウイルス(LDV)感染B/WF_1マウスでは非感染マウスに比べて病態の進展が軽度であった。現在、各群におけるTh1/Th2サイトカインの発現・産生量とプロスタグランジンの産生量を検索し、それらの病態との関連を検討している。 3,Th1サイトカインの病態への関与に関連して、B/WF_1マウスへのIL-4発現プラスミド投与の遺伝子治療効果とプロスタグランジン産生への影響を調べている。 4,ループス病態の本態は毛細血管傷害に要約されている。そこでB/WF_1マウスの皮膚細小血管の病態を調べたところ、本病態には接着分子(ICAM-1/LFA-1)発現が関与しそれらはIL-1やTNFにより制御されること、その結果好中球が血管内皮に固着し核破砕性の血管炎が起こることが分かった。(論文) 以上のように現在、Th1優位なループスモデルマウスにおけるプロスタグランジンとTh1/Th2サイトカイン遺伝子の発現について検討している。その結果プロスタグランジンが本病態を抑制する事が明らかになれば、そのTh1/Th2遺伝子発現における重要な細胞内情報伝達分子としての知見が加わるばかりでなく、これまでに無いより優れた治療への応用への可能性が期待される。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)